次の日は苦しくて目が覚めた


振り向くと陸斗が撫でてくれていた


「どうして陸斗が此処に居るの?」


「早く目ぇ覚めたから来てみた。それに昨日、元気なかったじゃねぇか」


やっぱり気付いてたんだね…


陸斗はあたしを優しく包み込んでくれた


「さっき、苦しがってたけど大丈夫か?」


「うん、何とか治まったよ」


顔を見た途端、安心出来た


「しばらくこのままで居てくれる?」


あたしって我が儘だよね


でも、陸斗は何でも聞いてくれる


そんな優しいところが好きなの。


陸斗が初めてだもん


こんな感情…


初めて会った時、直感で“この人だ”って思った


陸斗はあたしを抱きしめたまま頭を撫でてくれていた