【完】笑顔が輝くのは…

星欄第一高校の入学式の日


俺はダルい身体を動かしながら準備を始める


「陸斗、さっさと準備しなさいよ。ついでに莉華(れいか)送ってってね」


そう言ったのは姉貴の優莉華(ゆりか)


4つ年上の大学生


「なんで、俺が莉華送って行かなきゃなんないんだよ?」


「仕方ないでしょ?私、今から仕事で昼から大学行かなきゃいけないんだから」


俺だって今日、入学式なのに…


俺は菊地陸斗(きくちりくと)


今日から星欄第一高校の1年生


朝っぱらから姉貴との口喧嘩


「お兄ちゃん、行かないの?」


莉華に言われ鞄を持ち家を出る


妹の莉華は5歳


5歳にしてはしっかりしてるけどな