【完】笑顔が輝くのは…

だから控室に戻ると時間がある限り勉強しなければならない


まぁ、勉強好きだから良いんだけどね


分からないことがあるとお兄ちゃんに聞く


だから中学の時もそれなりに成績もキープ出来た


「愛莉、帰るぞ」


お兄ちゃんがあたしを呼んだ


「ごめん、今日は事務所のあたしの部屋に帰る」


事務所にはあたし専用の部屋がある


小さい頃にお父さんが居場所を作ってくれた


だから何かあった場合にはあの部屋に行く


「そっか…。行っても良いけどちゃんと学校には行けよ?」


「分かってるよ」


お兄ちゃんが心配してるのは重々承知してる


あたしは家に帰らず事務所へ向かった