「愛莉ちゃんの前だと何か違うっていうか…」


“どう説明すれば良いんだ?”とテーブルに伏せて考え込む大河


「ますます言ってることがわかんねぇ…」


俺は俺で考える


「まぁ、簡単に言っちゃうと愛莉ちゃんの前では陸斗らしいってこと」


…俺らしい?


「陸斗もさ、学校や仕事で大変じゃん?絶対偽ってるでしょ?」


確信したように大河はいう


「何で分かるんだ?」


「だって何年付き合ってるんだよ。俺ら。毎日一緒に居れば嫌でも分かるさ」


大河には見抜かれるな


それに俺が何を考えてるか分かってるらしく嘘はつけない