「家、どの辺?」


俺が聞くと驚いている


「もう、遅いし寝かしつけてくれたお礼に送ってく」


「でも…」


申し訳ないって顔をしてるな…


悩んだ挙げ句に人通りの少ない住宅街を指差した


「同じ方向じゃん」


「えっ?そうなの?」


「あぁ、じゃあ行くか」


重いだろうと思って莉華を抱こうとするが離れない


「離れようとしないな」


「大丈夫だよ。あたしの家までは抱いててあげるから」


莉華が離れようとしないので荷物持つことにした


安心して寝ている莉華を離すことは出来なかった


「陸斗君さ、こんなに遅くに帰っても大丈夫?」


心配そうに聞いてきた