“お姉ちゃん、抱っこして?”


普段こんなことを言わない莉華が甘えてる


よっぽど気に入ったんだな


俺にもほとんど甘えないのに…


コイツの力は凄い


「陸斗君、寝かしつけて来るから鞄持っててくれる?」


「あぁ、分かった。頼んだ」


「莉華ちゃん、行こう」


莉華を抱き上げてその辺りを歩き回っている


何かを話してるみたいだけど内容は聞こえない


15分もしないうちに戻って来た


「寝ちゃったよ」


莉華の寝顔はいつもより安心してるような寝顔だった


「ごめんな?こんな事まで頼んで…」


「良いの…。子供は好きだから」


莉華を寝かしつけてもらったことが本当に申し訳なかった