知らなかった僕の顔

僕は、彼女のお葬式にも出ずに部屋の中にこもっていた。


時折かかってくる電話や、訪ねてくる人を全て無視してベッドの中にいた。


何も食べず、何もせず、汚れていく体もそのままにした。


じっとりと汗を含んだ布団にくるまれていると、やがて激しい吐き気に襲われた。