僕のプロポースをカナは意外にアッサリと了承してくれた。
ゲーム上の話だとわかっていても、小躍りするほどハッピーな気分。
教会で挙げた結婚式には、大勢の人達が祝福に来てくれた。
『ARON』という盗賊が、他人には聞くことができない1対1の会話で、
「カナってさ、実はネカマなのに。残念だね」と、嫉妬気味にからかってきた。
リアルは男性なのに女性のキャラで結婚する輩もいたけれど、カナは違う。
はっきりと「女の子だよ」と言ってやった。
狩りを終えたのは、午前12時を過ぎていた。
カナは、レアアイテムをゲットできて喜んでいる。
僕らは木陰に座り、来月開催される城攻防戦やファンサイトの話をした。
やがて、僕はゲーテの詩集を買ったことを話した。
もちろんあの赤線の住所のことも。
すると、
「ねぇ、それって暗号じゃない?」
カナが不思議そうに聞いてきた。
「ただの悪戯だと思う。住所は実在したけど、アパートがあるかわからない」
「ねぇ、一緒にそこへ行ってみない?」
カナが言った。
ゲーム上の話だとわかっていても、小躍りするほどハッピーな気分。
教会で挙げた結婚式には、大勢の人達が祝福に来てくれた。
『ARON』という盗賊が、他人には聞くことができない1対1の会話で、
「カナってさ、実はネカマなのに。残念だね」と、嫉妬気味にからかってきた。
リアルは男性なのに女性のキャラで結婚する輩もいたけれど、カナは違う。
はっきりと「女の子だよ」と言ってやった。
狩りを終えたのは、午前12時を過ぎていた。
カナは、レアアイテムをゲットできて喜んでいる。
僕らは木陰に座り、来月開催される城攻防戦やファンサイトの話をした。
やがて、僕はゲーテの詩集を買ったことを話した。
もちろんあの赤線の住所のことも。
すると、
「ねぇ、それって暗号じゃない?」
カナが不思議そうに聞いてきた。
「ただの悪戯だと思う。住所は実在したけど、アパートがあるかわからない」
「ねぇ、一緒にそこへ行ってみない?」
カナが言った。
