駅前の花屋で、見舞いのための花束をみつくろってもらった。
店員は器用な手つきで、こしらえていく。
「この花は何ていう名前ですか?」
僕が聞くと、
「センニチコウです」
店員は微笑し、答えた。
蒸し暑い日で、西の方には大きな入道雲が見えた。
天気予報では夜から雨が降るという。
カナが入院している病院は、駅からバスで十分程の場所にあった。
六階立ての総合病院で、待合室には大勢の患者が静かに待っていた。
受付で見舞いの旨を告げると、ナースステーションへ行くように言われた。
そこで名前と住所を記入し、エレベーターでカナの病室がある3階へ向かう。
外の暑さが微塵も感じられない心地よい室温。
そして病院独特の匂い。
廊下をゆっくりと歩いていると、点滴をぶらさげた婦人が僕の方をギョロッと見ながらすれ違った。
302号室。
僕はカナの病室の前で立ち止まった。
あの扉の向こうにカナがいる。
何を話そうか。
カナは歓迎してくれるだろうか。
そう考えた瞬間、僕は奇妙な汗をかいていた。
店員は器用な手つきで、こしらえていく。
「この花は何ていう名前ですか?」
僕が聞くと、
「センニチコウです」
店員は微笑し、答えた。
蒸し暑い日で、西の方には大きな入道雲が見えた。
天気予報では夜から雨が降るという。
カナが入院している病院は、駅からバスで十分程の場所にあった。
六階立ての総合病院で、待合室には大勢の患者が静かに待っていた。
受付で見舞いの旨を告げると、ナースステーションへ行くように言われた。
そこで名前と住所を記入し、エレベーターでカナの病室がある3階へ向かう。
外の暑さが微塵も感じられない心地よい室温。
そして病院独特の匂い。
廊下をゆっくりと歩いていると、点滴をぶらさげた婦人が僕の方をギョロッと見ながらすれ違った。
302号室。
僕はカナの病室の前で立ち止まった。
あの扉の向こうにカナがいる。
何を話そうか。
カナは歓迎してくれるだろうか。
そう考えた瞬間、僕は奇妙な汗をかいていた。
