*翌日* 「ごめん、今日委員会あるから先に帰っててもらってもいい?」 私は、隼人に先に帰ってもらうよう伝えた。 「待ってたいところだけど、俺今日塾あるから悪いけど今日だけは我慢するよ」 「うん、ごめんね。じゃ、また明日ね」 「おう、じゃーな」 これが、隼人と最後の言葉になるなんて思わなかった。 人間って不思議なものだ。 当たり前の毎日がたった一つの出来事ですべてが崩れてしまう。 それは、科学的に証明されなくても同じだった。