******************* 「彰くん!ゆきちゃん!」 「悠人ママ?どうしたんですか?」 ゆきと彰は慌てて手を離した。 悠人の病室から早歩きで、 涙目でこちらに向かってきた。 「悠人がっ―…!悠人が…うぅ…」 泣き崩れる悠人ママ。 悠人?!悠人になにがあったん?! 嫌な汗が額を伝う。 「悠人ママ!なにがあったんですか?!」 ゆきは悠人ママの肩を掴んで叫んだ。