***************** ゆきは話した。 1時間かけて、全部。 両親のこと。祖父母のこと。 自分の気持ち。悠斗への不安や想い。 そして―――…。 ゆきの唯一心を許した友達の 絢しか知らないさらに衝撃な過去。 俺は言葉を失った。 こんにも深いとは思わなかった。 ゆきの心の奥深くに潜んでいた闇が。 俺は救えることができるんだろうか? なんにも考えず、能天気に今まで 過ごしてきた俺が…。 悠斗にしか、拭えない闇だ。