「いってきまーす」
「気をつけてね」
「わかってるぅ」

わたし、笹凪ほのか。今日から華の高校1年生。
身長148㎝と少々小さめ。
恋なんてしたことないおこちゃま。
「イイ恋落ちてないかなぁ」
私ゎため息をつくようにつぶやいた。

そんなことを思いながら登校していると・・・。


ドンッ \(゜ロ\)(/ロ゜)/

「!?」
「ふぎゃっ」

<あぁ、またやってしまった・・・。>
<私ってばいっつもこぅ。>
<とりあえず、ぶつかった人に謝らないと。>

「ごめんなさ・・・。」
思わず声を失った。

かっこいい・・・。
少しくせのついたフワフワの髪。
どー見てもかるく175㎝以上ある身長。
スッと通った鼻筋、きめ細かい肌。思春期にできるニキビなんか1個もない。
ヘタな芸能人よりずっといいっっ

「は・・・?」
そう言った彼の声ゎ落ち着いた低い声だった・・・。

「何?」
ハッ
私ゎ我に返って
「あっ、ご、ごめんなさい・・・。わざとぶつかったわけじゃ。」
「あぁ、そんなのわかってるって。こっちこそ、悪かったな。」
「あっ、あの・・・「んじゃ、俺行くね。バイバイ」
言葉をさえぎられてしまった。
「はぃ、さようなら・・・。」
ハァ・・・
<せめて名前ぐらい聞いとけばよかった。>
ぶつかった衝撃で落ちたかばんを拾うと・・・
「ん?」
かばんに何か違和感。
そっとかばんの中を見てみるとー・・・
「っえぇぇ!」
<これ、私のじゃないっ>
中に身分証明書が入っている・・・。
「黒木・・・優輝?」


これが私、笹凪ほのかと黒木優輝との出会いでした・・・。