それからというと…


あっという間に時間は流れて入学式の日がやってきた。


「南、朝だよ?起きて。
ねぇ…南ー!」

結婚して毎日の日課の一つになったこと。
それは朝、南を起こすこと。


「…千里からキスして。


そしたら、起きる。」


それから……

「もう……。
しょうがないなぁ。」

チュウ

朝、キスをしてあげるのも新しい日課となった。

……けど。

「……ッ!?…あ…ちょっ……とぉ…

ご…はァ…ん…冷めちゃ…んァ……あァ……!」

………毎度ながら時間がかかる。



「…出来た。俺の印。」

白い肌に赤い、小さな愛の花が咲いた。

「や…だァ…遅刻………しちゃ…ァん…う!」

何度か南を叩きながらそう言うとゆっくりと離れていった。

「チッ…仕方ねぇな。面倒くせぇな。

さすがに入学式そうそう遅刻すんのもあれだし。仕方ねえ。起きるか………。」

ふぅ……。
てか入学式以外にも朝はしっかり起きてください。


「じゃあ先にリビング行ってるね(笑)」

そういって部屋を出ようとしたときだった。

「おい千里……

スカート、短すぎないか?」

突然また南に後ろから手を引かれた。

「これくらい普通だよ。
みんなこれくらいだって(笑)」


「あと一回くらいは下ろしてけ。

しゃがんだら中が見えそうだ。

あんまり…短くしすぎんなよ。
お前の足をそんなに見ていいのは俺だけだ。」