私は先生のお嫁さん

「クラス、の…今度ある友情を深める会の…企画、について…だって。」

「…だから、誰から。」

「えっと…」

「…誰から。」

「それは………」

「…………。」

自然と沈黙が続いた。
背けた顔をチラリと千里の方へ気づかれないように向けてみると、

とても困った顔で涙を溜めている千里の姿があった。


なんだよ…そんなに俺に聞かれたくない相手なわけ?

だんだん何に対してかわからないが
腹が立ってきた俺は、
ちょっと出かけてくると一言だけ千里へ言って、外へでた。
その時の千里の顔は、とても悲しそうだった。

悲しいのは俺だよ!俺!
なんなんだよ…。って……。
なんなんだよは俺だよな。

千里はいつも、俺の電話、メールの相手についてしつこく聞いてきたりはしない。