私は先生のお嫁さん

「ま、まぁ…とにかく。

時間だから、ほら。行こう?」


「そうだな。」





「じゃあ、ルイ。
バイバイ?」


「キューン、キュンキュン……。」


か、可愛すぎる…!
何これ!超ヤバすぎる…!

……だけど。
ルイとはお別れ。
また、いつか会いに来たいな。


私は涙をこらえてルイに手を振り、南とその場を去った。

「……あ、わりぃ。忘れもんしたから先行ってて。すぐに追いつくから。」

「ん?うん、わかった…。
早くね?」

「あぁ。」

どうしたんだろう。
てか、何を忘れたのかな?
普段の南なら、何を忘れたとか言うのに。

しかも、超急いで行ったよ(笑)
そんなに大切な物だったのかな。
よし、出口で待っていればいいよね。


少し待っていると珍しく息をきらしながら走ってやってきた。

「南、あったぁ?忘れ物。」

「クスッ。

まぁな。あったあった、かなりいいやつ。」

ん?いいやつ?
なにかなぁ?

「ほら、開けてみろよ。」