さっきのことが鮮明に思い出されて
勝手に頬が熱くなるのが自分でもわかる。


そんな私に先生はまったくお構いなしで


「何だ、お前まだいたんだ」



なんて涼しい顔して言うもんだから・・・。



「ひ、ひどい!!先生が待てって言ったのに!!」



今まで感じていた緊張で
身構えていたもの全てが
怒りに摩り替わっていた。



「ぷっ、ひでぇカオ」



片方の口の端だけを上げて
ニヤリと笑って私を見た。



「---っ!!!」



(何なの!

この人、先生である前に

人間として問題あるんじゃない!?)



怒りに震える私に
見向きもせず、

先生はおもむろに白衣を脱ぐと
ソファーにバサッと投げた。



(わっ・・・なんか・・・雰囲気違う・・・)