ううん、憧れなんかじゃない。 あたし、結構マジで先生に恋してたー。 「先生、今どこの学校にいるの?」 「またこの春から市内の学校に。南高校」 「え、そうなんだ!」 先生はあたしが高2に進学した春、別の学校に転任していった。 だけどまたこの街に帰ってきたんだね。 「じゃあ、前田。元気で…」 笑顔でそう言って歩き出そうとする先生。 あたしは慌てて彼のシャツを掴んだ。 「先生っ!」 「…!?」 「お願い。メアド教えて」