先生が伝票を取り上げる。 「あ! お礼なんだからあたしが…」 「バカ。そんなかっこ悪いことできっかよ」 先生は先に歩いていってお会計を済ませてしまった。 あたしはその後姿に惚れ惚れしながら、後を付いてく。 「ご馳走様! 先生」 「おぅ」 …やっぱり先生は何も変わってない。 不器用な優しさも、この笑顔も。 バツ1とか関係ないよ。 あたし、 また先生のこと好きになっちゃったよー。