頬に当たる冷たい感触。 見上げると、空から細かい雪が舞い降りてきた。 「マジで雪降ってきたよっ」 あたしはベンチに腰を掛けて、その雪を見つめる。 あたしの他に人はいない。 寂しいし寒いし、何だか急に眠くなってきたよ。 そして先生の顔がふっと浮かんできた。 会いたいー。 「先生…」 あたしは降り注ぐ雪の下で、ギュッと瞳を閉じたー。