「いいなぁー結衣は」 携帯電話片手に一喜一憂、女子高生をしている妹が羨ましい。 代わって欲しい。 恋愛にアルバイト、メイクやら髪やらオシャレをして、友達と長電話。 正に女子高生そのもので、妹が羨ましい。 『好きです、付き合ってください。』 こんな台詞、この歳になると なかなか聞かない。 告白のない流れだなんて、浅はかだ。 そんなのは嫌だ。 どうして“昔の自分”は“今の自分”に負ける部分が何一つないのだろうか。 何も勝てやしない。