俺様保健医の甘い罠《fin.》



ケータイのサブディスプレイに表示された時間を見て、ちょっぴり驚く気持ちがないでもない。



一度も目が覚めるコトがなく、ぐっすりと寝とったんか~……。



「着替えとけ」


「久世は?」


「シャワー」



言いながらタバコを消して、一応ある部屋のシャワーを浴びに行った。



暫くは布団の中でぼーっとしていて、眠気が完璧に覚めてから、布団の側にあるトランクを引き寄せた。



なぁに着ようかな~?



「ん~。コレでいっか」



白いレースのワンピを取り出して、布団から這い出た。