「ええやん、やらしてよー!」 久世からタオルを奪い取って、うりゃっと思い切り髪を掻き回した。 「おい!やめ……っ」 「へへへ~♪」 いっつも久世に負かされてまうから、今日くらいは優位に立ってやろう!って決めてたんよね~♪ 「チッ…」 舌打ちする久世を無視して、久世の髪をタオルで拭いていく。 「はい、できた」 「どうも」 「えへへっ」 「お礼してやるよ」 や……ヤバい! ニヤリと悪戯な笑みをウチに向ける、鬼畜久世。