気付かんかったけど……。 「久世、久世」 「何だよ」 「助手席の茶髪の人だれ?」 20分くらい経ってから、助手席に見たこともない人が座っているコトに気が付いた。 「ぶふ!冬姫くんったら~。……気付くの遅いよ」 「一応、冬姫ちゃんのクラスの副担です」 う………うそーーっ! 知らんよ!? こんな人、ウチ見たことないし聞いたこともないよ!? 「副担の佐野です」 「知らんですんません……!」