ミラクル先生といっしょ。

でもその名前を聞き出す事は出来ず……むなしくも2時間目開始のチャイムが鳴ってしまった。

まだ出席番号順だから、アイちゃんと私の席は端と端。

慌てたアイちゃんは私から見事に遠ざかって行った。

せめて誰なのかくらい教えてくれたら良かったのに……授業に集中出来ないじゃない。

えーっと……次の授業何だっけ?

数学は1時間目に終わったし……ああ、国語か。教科書出さないと。


「ほら、席に着いて。携帯もいじっていないで。マナーモードか電源オフに!」


ガラリと時間ぴったりに来たその先生の声に、私は聞き覚えがあった。

教科書を探す手を止めて声の方向を見つめれば。そこにいたのはなんと……!