「……あ、紗世ちゃん。……早起きさんだねえ。おはよう」


私がウガーってなっていた時、まだ寝ていたアイちゃんがのん気に目をこすりながら起き上って来た。

あの悲鳴で起きないアイちゃんって、やっぱり凄いのかなあ。


「おはよう。まだ時間あるから寝ていても良いんじゃない?
あと1時間くらいあるよ、朝ごはんまで」

「ううん。起きる……」


気持ちを切り替えるように言ってみたは良いけれど……やっぱり、私変かな?

トロンとしたアイちゃんの瞳が、私をジッと見つめているから。


「あ、アイちゃん……」

「変な顔をしているね。あの事を気にしているの?」


突然どこでスイッチが入ったのか分からないけれど、アイちゃんはいつものアイちゃんに戻った。