残すよりも食べられた方が食べ物だって嬉しいはずだし。

先生をやっとまともに直視出来るようになって、食べている横顔をチラッと見る。

あー……やっぱり格好良い。良い食べっぷりだ。

もうこの際食費の事なんて関係なしに沢山ご飯を作ってあげよう。

本当に気が早すぎるけれど、それ位大好きなんだから仕方ないでしょ!?


「そういえば」


私の残り物も残す所あと少し、になった頃。

あれだけ食べてまだ入る事が凄いなと思いつつも、

突然こっちを向いた先生に話し掛けられて私はドキッとしてしまう。

横顔だけ見ていた私にはあまりにも不意打ち過ぎる。動揺を隠し切れない。