「……紗世ちゃん、そんなに落ち込まなくても良いんじゃないの?」


うん、そうなんだけどね。元々は勉強する為に来たのである訳だし?

でもね。絶対にいると思うんだ。私と同じで、誰か好きな人が参加するから参加するっていう人。

そうでなければこんな合宿に参加しようなんて思わないもの。

むしろアイちゃんとか機械君とかに悪いけど、

真面目に勉強しようって参加している人の方が少数だと思う。

だから数学とか世界史とかホワイトボードを見ていないといけないのに、

数学の時間に見ていたのは先生のハゲ頭の光具合。

いつもの倍は光っているなあ。さすが合宿。

世界史の時間は数学の時間よりも、ホワイトボードを見ていたけれど、

革命の多さにノックアウトされる寸前だった。どれだけ革命起こせば気が済むんだろう。