まあ、それはそれで良いんだけどね。これがきっかけで友達が出来るならば凄く良いし。

大騒ぎなんて正直私にとってはどうでも良い。

お偉いさんが頭を下げても、別に“何で下げるの?”程度だしね。

それよりも私には大切な事があります。


事故死を免れた私、小比木紗世は現在進行形で命の恩人を探しています。

もう少し詳しく言うと命の恩人であり、私の彼氏候補に名前が挙がった人。

とは言っても名前は知らないけど。だって……ねえ?