ミラクル先生といっしょ。

「あー……それでだね」


授業の終わり際、湯浅先生は思い出したかのようにそう話を切り出した。

その話の内容は8月の勉強合宿の事だった。


「1年生の勉強合宿の出席率が非常に悪くてね……1ケタなんだ。
もしよければまだ希望を出していない人は参加に丸を付けて欲しい。
折角違う環境でやるんだ。良い刺激になると思うよ?」


先生が珍しく困り果てている。先生が困っているなら、これは助けないと!

困っている顔は先生には似合わない。

よし、参加する事にしよう。そう思ったのも束の間。

……声にならない位に私はショックを受けた。もう不参加で出してしまっていたのだった。

ま、まだ大丈夫だよね!?

慌てた私は授業の終わるチャイムと共に職員室へ向かおうとした……のに。

移動授業に阻まれてしまい、行けず。そして今に至る。