ミラクル先生といっしょ。

滑るのをやめた私の身体は、階段の真ん中辺りで腰掛けている。

最後まで滑り落ちなかった分、大きな怪我にはならなかったけれど、足はアザだらけになっているだろうなあ。

ポカンとその場に座り込んだままでいると、すぐに先生は来た。追いかけて来たの? 何で?


「怪我はない……って方が奇跡か。大丈夫、歩ける?」


やっぱり逃げたかったけれど、足がまだ痛くて動かない。

来るなと願っても先生は私の隣に同じように腰掛けた。


「ありがとう、ございます……私、先生に何度も助けられていますね」


あはは、と笑いながらお礼だけは先に言っておいた。言わないと余計に気まずいから。