「あの、ですね……先生が風邪ひいた時に、おにぎりあげましたよね?」
「うん」
「そのおにぎりなんですけどね、味見もしないで作ったからかなりしょっぱくなった事に後から気付いたんですね」
「うん」
「そんなしょっぱいおにぎりをもらって、先生不愉快にならなかったかなって。
あと蛍人君も。だから、“ごめんなさい”なんです」
もしその事を忘れていただけだったならば、先生はそれを思い出して怒るだろう。
覚悟は出来ていた事だから大丈夫。先生が怒ったら、今度は土下座をする覚悟でいた。
スッと先生の手が私に伸びる。ああ、殴られるのか。
男が女を殴っちゃいけないとかそんなの今は関係ないものね。私は悪い事をしたから。
だけどその予想とは反して、先生の手は私の頭を撫でていた。優しく笑いながら。
「うん」
「そのおにぎりなんですけどね、味見もしないで作ったからかなりしょっぱくなった事に後から気付いたんですね」
「うん」
「そんなしょっぱいおにぎりをもらって、先生不愉快にならなかったかなって。
あと蛍人君も。だから、“ごめんなさい”なんです」
もしその事を忘れていただけだったならば、先生はそれを思い出して怒るだろう。
覚悟は出来ていた事だから大丈夫。先生が怒ったら、今度は土下座をする覚悟でいた。
スッと先生の手が私に伸びる。ああ、殴られるのか。
男が女を殴っちゃいけないとかそんなの今は関係ないものね。私は悪い事をしたから。
だけどその予想とは反して、先生の手は私の頭を撫でていた。優しく笑いながら。


