ミラクル先生といっしょ。

いざとなると何から言い出せばいいのかが分からなくなる。一応はお礼を言いに来ただけなのにね。

それ以外の用もあるから余計に言いだせなくなっているのかな。

だから私は先生が気付いてくれるまでじっと見つめようと思った。

でももうすぐ閉館だし、むしろそれを教えてあげなければならないけど私が言って良いもの……だった。

だって私、図書委員だもの! 注意しても別に良いじゃない。

会話をする口実は出来た。後は実践をするだけだ! 勇気を出して言おうとしたのに……。


「1分くらいしたら閉館するので、早く出て下さい」


いつのまにやら用事から戻って来た司書さんのこの言葉を、こんなにも恨んだ事はない。