ミラクル先生といっしょ。

蛍人君が洗面台に向かって行くのを見送ってから、私は早速食器洗いに取り掛かる。

あれ? これって恋人のする事なんじゃないの? そんな思いがふと頭をよぎった。

まだ恋人じゃないけれど、絶対に恋人になって堂々と皿洗いでもお洗濯でも料理でも、

何でもやってやるんだから!! 

今は恋人じゃないからやらないって訳では決してない。

この散乱を放っておけなかったし、今はこれだけで我慢するって意味だ。

きっと今の私の背中にはメラメラと炎が巻きあがっているに違いない。

だって今、気持が燃えに燃えているから。

スポンジに込めた力がより一層強まった。洗っている食器が壊れるんじゃないかって位に。

グチャグチャだった思考は少しはまとまって落ち着いたのに、また興奮してしまった。なんて無意味。