ミラクル先生といっしょ。

「分かりました。先生。そこまで言うなら諦めます」

「そう。なら良かっ…………」

「隙ありっ!」


気が緩んだ所を見計らい、スプーンですくったリンゴを先生の口までズズイっと。

混乱しているせいか先生は無意識の内に口を開け、見事に食べてくれた。

やっと出来たあ……と安心したのも束の間。先生の顔の近さに気付いた。

こんな至近距離で先生の顔見るのは春以来? 今度は私が興奮気味のようだ。

恥ずかしくなってすぐに先生の傍から離れた。当のやられた先生はと言うと。

口を押さえて赤く染まった顔を更に赤く染めていた。


「リンゴ、おいしくなかったの?」


後ろからどこかこの状況からズレた発言が聞こえて来た。私と先生以外には蛍人君しかいない。

……そうだ、蛍人君いたんだった! でもいっか。バラしたりなさそうだし。