ミラクル先生といっしょ。

「みっちゃん。知っているでしょ? 職員寮のルール。行ける訳……ないでしょ?」

「そう言われてみればそうか。さすがの紗世でも……」

「だから先生の弟さんに部屋に連れて行くように交渉して来た。
今日は無理だって言われたから明日連れて行ってもらう予定」

「……やっぱり行こうとしていたじゃん。っていうか、先生に弟がいるなんて初耳だけど」


腹筋を終えたみっちゃんは、溜息を吐きながら私が座っているベッドの隣に腰掛けた。

結構な回数をこなしたと思うのに、ほとんど息が上がっていないなんて凄いと思う。


「その割にはさっきから変な顔だね。嬉しそうって感じでもない」

「明日行けるようになったのは嬉しいよ? でも何をしてあげられるかなあ……って」

「ああ、それでか。別に何もしてあげなくても良いんじゃない?
したければすりおろしたリンゴ持って行くくらいで」