プリマへの扉

しばらくたって………






タタタタっ!







あっ!誰か上がってきた。





急いで涙をふいてパッと顔を上げると……







そこにはさっきの男の子が立っていた。

しかも救急箱を持って。






あれ!?




なんで!?逃げたんじゃないの?




そう思っているうちに





男の子は




「ん。」




とだけ言って床で擦った傷に絆創膏を貼ってくれた。

そして捻った足には丁寧に痛くないように包帯を巻いてくれた。