「お家帰りたいよぉ


お家に帰してぇ」



「うるさい!!

黙れガキ!!」




泣き叫ぶあたしに

男はビンタをくらわせた。



さっきまでの優しかった

おじさんじゃない。




あたしの手足を縄で縛り、

身動きを奪う。




鉄の味が口に広がり、


絶望感だけが残った。