「彼は絶対に失敗なんてしないわ。 今まででも、 そうね。 あの事件を除けばだけど」 「あの事件?」 チヨさんはピタリと笑みを止め、 小さく頷いた。 「昔の話よ。 _______彼の腕にある傷、見たことない?」 彼女はゆっくりと話始めた。