月光~moon light~




「着いたよ」


やっと口を開いた男の人は
後ろを振り返り、


被っていたフードをとった。




「ここで遊ぶの?」


その部屋は暗く、

とてもいい環境とはいえない。





「----来たか?」



いきなり奥から声が聞こえ、

あたしの心臓は跳ね上がった。



だってこんなところに
人がいるはずないって思ってたから。