『ミャー』 あたしの手の平にスリスリと顔を寄せる猫。 あたしが頭を撫でると、 嬉しそうに目を細める。 ・・・ヤバい、超可愛い。 「君、ノラ猫なの?」 猫にメロメロにされたあたしは いつの間にか答えもしない猫に話しかけていて、 「あたしはね、道に迷っちゃったんだぁ」 気がつけば 猫には全く関係ない話までしてた。