でも

そこにいたのは__...



『ミャー』




青みがかった目をした


黒猫だった。




「なんだぁ、猫か...」




ホッと胸を撫で下ろすあたし。




「おいで」




しゃがんで、猫を呼んでみた。




そんなあたしに気づき、ジーッと見つめてくる猫。




少しずつ近づいて


最後にはあたしの手の中に来てくれた。