“どうして空は青いの?”


遠い昔。ワタシは誰かにそう聞いた。




小さなワタシは、見上げると広がっている真っ青な空に、ただ見惚れていた。



……空の、世の中の汚れに気付くことなく…。






――大きくなったワタシは、本当の汚れに気が付いた――



…この世のもの全てが醜く感じた。




………だけど、ワタシの中のモノクロの世界は、少しずつ1つ1つの色を取り戻していくことになる。



“キミ”と出会ったことによって…――。



     第1章「モノクロ」