掃除は昼休みにやるから、放課後は教室には誰もいなくなる。


そんな教室にぼーっとして残っていると後ろから声をかけられた。


「おい、橘。行くぞ。」


この声はっ…!
「言わなくてもわかってるよっ!」


「あれ?分かってたんだ~…バカだからもう忘れてると思ってた…」


むかつくーっ!!!


「そこまでバカじゃないし~」

「そこまでってことは多少はバカなんだ。」


こ…こいつっ!!

やっぱりドキドキなんて嘘だぁぁぁっっ!