俺は母親の病気に気付けなかった。 連絡が来て、駆けつけた時にはもう遅くて。 初めて死んでから病気のことを知ったから。 遺言で、 「優にはせめてちゃんと高校には行って欲しい」 そう書いてあったのを見つけ、 せめてもの償い…と思い、俺はなんとか進学校に入った。