六年一組、本紛失事件

「わかったよ」

 理々はあきらめた。ひとみはまだ、気が済まないらしいが黙った。

 田脳はいつも小さくなって、弱い者ですという看板を背負っているが、真実を告げるかどうかわからない。もし、大人なら罰を覚悟で告白してほしい。ひとみに告白したのだから、できるはずだ。

 期待はしたい。

 小学校を卒業するまでに。

         終わり