田脳は独り音楽室に取り残された感じだった。 今さら、額から汗が流れるのを感じた。 恐怖から逃れた感じであったので、いっきに体の力が抜け、その場にしゃがみこんだ。 田脳はゆっくりと息を吐き、安堵を感じた。