「探偵団?」

 笈滝はピンとこないらしく、目をキョロキョロとしている。

「まあ、いいけど……」

 子吉沢はあまり乗り気でないようだ。

「いいですね。それじゃ、探偵団のリーダーは高蔵さんで決まりですね」

 馬屋は高蔵にゴマをすっている。

「そうだな! 俺しか適任者はいないもんな!」

 高蔵は上機嫌である。

「リーダーどうしましょ?」

 馬屋に言われ、高蔵はまだ腕を組んだまま考えこんでいる。