キーンコーンカーンコーン 「ほらほら諸君…予鈴よ。早く教室戻りなさい。」 南先生の言葉に、わたしは慌ててめがねをかけて、お弁当を片付けた。 美月たちはまだ不満げだったけど、わたしはやっと解放されて、ちょっぴり嬉しかったり。 午後の授業はいたって普通だった。 全校集会で、会長の姿を見つけてしまい、一人で焦っていたのは内緒だけど。 放課後、美月に連れてかれ、眼科でコンタクトデビューしたのは、言うまでもない。