わたしの手にそれを渡すと、会長は何もなかったかのように、階段を下り始めた。 ズルズルとその場にしゃがみ込んだわたしは、後悔の色を隠せない。 だって… わたし… また、会長とキスしてしまった。 唇の違和感とまだ熱い頬が、それを物語る。